法輪功メンバーが中国の国営テレビをハッキングし、政府による弾圧を暴露した。そして多くの者の人生が変わった。信念の自由のために戦った不屈の物語を、カナダのジェイソン・ロフタス監督と著名なコミックアーティストのダーション(大雄)が現代に息づかせたアニメドキュメンタリー。2023年のオスカー国際長編映画賞にカナダから公式推薦。

概要
2002年3月、法輪功のメンバーが、国営テレビの信号をハッキングする事件が発生した。中国で禁止された精神修養の法輪功に対して中国共産党政権が否定的なプロパガンダを流し続ける中で、正しい情報を伝えることがTVジャックの目的だった。

事件の後、長春市では警察の一斉捜査が行われた。コミックブックのイラストレーター、ダーション(大雄)は法輪功を修めていたために、亡命を余儀なくされる。北 米に到着し、「ジャスティス・リーグ」「スター・ウォーズ」のコミック版を手掛けるなど、コミック作家として成功を収めたが、長春でのTVジャックに対しては、複雑な気持ちを抱いていた。TVジャックが行われたがために、中国共産党による暴
力的な弾圧がさらに悪化し、自分が国を追われることになってしまった、という思いを拭い去ることができなかったからだ。しかし、韓国・ソウルに住む唯一の存命 する実行者と出会ったことで、その思いは揺らいでいく 。

“長春-Eternal Spring”は、20年後に事件を再訪し、現代の実写とダーションのアートに基づく3Dアニメを合わせたアニメドキュメンタリー。迫害の恐ろしい目撃証言 とダーションの目を見張る筆力を通して、前例のない抵抗のストーリーが描き出さ れる。信念の自由のためにはいかなる代償も惜しまない、と声を上げた人々の揺るぎない行動を歴史に刻む感動の秀作。

「秀逸さに目がくらむ…力強く感動的な作品」 - Variety誌
「感情に鋭く訴える」 - LA Times紙
☆☆☆☆「心をえぐる重要な映画」 - The Guardian紙
「手に汗握る」 - Screen Daily紙
「必見…スリリング。身も心も奪われる」 - The Globe & Mail紙 (評論家の推薦作品)
「今年最高のドキュメンタリーのひとつ」 - POV Magazine誌, SlashFilm誌, The A.V. Club